新人議員としての自己評価(神静民報4月)

 「新人ですが63才、よろしくお願いします」と、初めての議会で自己紹介をしたときの凍り付いたような雰囲気は今でも覚えています。どんな世界も、初めは右往左往し、良かれと思って言ったりやったりしたことが、実は間違えていた…なんていうことはよくあります。新入生や新入社員の皆さんは、新年度が始まり、いま、やっと職場や学校でその雰囲気に慣れてきた頃だと思われます。

 議会も社会の縮図のひとつです。男性だけ、女性だけ、若い人だけ、年長者だけなど、限定した集団では偏りが生じます。いろいろな立場、いろいろな考えの人が議員に立候補すべきで、私自身、今までにはいなかった、稀有な立候補者の一人だったと思います。私は学校現場で、長く(途中、教育行政に8年間)いたので、生徒や先生の評価をよくしてきました。新人議員の一年目が終わる今、自分自身の評価を考えました。

 10点満点とし、立候補する際に掲げた公約はどれくらい達成できたのか?については、4の赤点ギリギリです。今の学校は、相対評価ではありませんが、私と他の26人の議員と比べたときに、「小田原市民のためになっているか?」、「小田原をもっとよくするための質問になっているか?」という観点では、合格点を出していいと私は思います。論点をすり替えての発言を私はしていないからです。

 議員集団として、議会のあるべき姿は、他人(市長や執行部職員など)を貶めるための議会ではなく、提案された事案や市が実施しようとしていることに対して、より良くするための方策を導き出すのが議会であると考えます。市民の代表者の議員ではありますが、議員一人の独断と偏見で、それがあたかも「多数市民の意見」であるかのような言動に騙されてはいけません。提案に対して否定するときには代案を提示すべきです。反対するだけでは小田原をよくすることはできません。

くわはた 寿一朗(桒畑 寿一朗) 

1960年2月15日生まれ 64歳  

当選1回

所属会派「誠新」

厚生文教常任委員会委員、議会広報広聴常任委員会委員

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